4/1 『アネット』初日、カラックスには会えず

いま、カラックス来てんだなあってざわめきがするなか(いや単なる入れ替えタイムかもしれませんが)『モダン・ラヴ』(今度の黒沢清の新作とまさかの同じ題)タイムだった。別にうるさいとかじゃなく、なんか興奮した。久々の『汚れた血』は記憶を上回る暗転…

ミュジドラ『太陽と影』。こちらも感動。ミュジドラは北野武より早かった!と言いたくなるラスト。ミュジドラにミュジドラは敵わない。武が参照してるのはジェリー・ルイス『底抜け便利屋小僧』だろうが。実際の闘牛士が出演しているんだなあと後で読んで知…

結局のところ、最近の日記やツイートに刺激というか、その日に見る映画を選ぶきっかけであり続ける。最近はロメールのカットバックについて、それが本当に正しいタイミングなのかはわからないけれど「官能的」というしかない、という話が頭に残って、ロメー…

小谷忠典『たまらん坂』主役をヒロインにしての「自分探し」の旅へシフトしていくのが良いと思えない(特に木の幹を抱きしめての「ママ」とかオフィリアとか)が、最後は思ったより良かった(まあツッコミ入れたくもなるが)のと、七里圭さんの声が良かった。音…

2200円高いな…と思いながら六本木まで行く予定もなくボヤボヤしていたら楳図かずお展が残り一週間になってしまった。なんだかなあと思いながら、やはり新作は気になるため見に行く(ちなみに図録はまだ出来ていず送料込み5500円)。高いと文句言うかどうかはと…

3/16②

昨日の国立映画アーカイブ「フランス映画を作った女性監督たち」特集へ。マリー・エプシュタインとジャン・ブノワ=レヴィ『美しき青春』、ジャンヌ・モロー『ジャンヌ・モローの思春期』どちらも凄く良かったので満足。『美しき青春』(1936)、ジャン・エ…

3/16①

小川プロ特集にほとんど行かなかったため(まだ後半戦ありますが)、自宅にて『クリーンセンター訪問記』。実は三里塚よりも前に見て、小川紳介本人がマイク片手にインタビューして回るオモシロ映画として漠然と覚えていて、よくわかってないくせに何だか好き…

3/11

マット・リーヴスの『バットマン』。長いと知ってたから覚悟して見た。たしかに前評判(キネ旬の星取表)通り、あんまアガんない(さすがにカーチェイスはよかったが)……やっぱ長いから? スピルバーグじゃないが謎掛け・自白、録画・再生と二回繰り返すことがか…

3/8『国民の創生』『シチリア!』

いつか見直さなければと思っていた『国民の創生』をDVDで。たぶん三回目? 記憶の中で修正していたのか、想像していた以上にはっきりと人種差別的なのは今更、わざわざメモしておく必要もないが。第一部の美しいショットのいくつかが、第二部に反復されると…

3/7『街の灯』

【ダニエル・ユイレが「リヴェットはチャップリン以来の偉大な編集者だ」って言ってたのは貴重な証言かも 「エイゼンシュテインよりチャップリンはずっと実践的」って言ってる上でのことだから】赤坂さんのツイートを読んで思い出したから『街の灯』を見直す…

『涙の塩』が配信中だったから見た。ガレルといえば映画館でフィルムで見るものなんて考えは瞬間的によぎっただけで、少なくとも10年以上前にとっくに捨てたつもりだが、こうして映画祭だか特集上映だか上映やってから、あっさり配信か、というのも何かステ…

サボって何本も見そびれたままのアピチャッポンだが久々に『メモリア』。ティルダ・スウィントンがジョン・ハートに見えなくもないくらい、はっきりしない意識のまま。睡魔が襲うたびに物音に起こされ具合が悪くなりそうなくらい調子を狂わされる(本作の評を…

人の真似して梅崎春生を読み始めたが、最近読書長続きしなかったのが嘘のように読める。翻訳文学から先にとっつきにくくなるのか?とショックではあるが。とにかく『つむじ風』上巻読了。徴兵されて上官になる道も進んで逃れて敗戦後は自ら無能な上官になっ…

シネマヴェーラにて古川卓巳『逆光線』。 古川卓巳といえば特集でもされたらコンプリート目指して日参したい監督の一人なのに、たぶん名高い『麻薬3号』さえ見逃したままだが、やはり面白かった。しかし古川卓巳とは。『大学の暴れん坊』のラスト10分近く…

鈴木史さんの告知を見て、三谷蒔「ありのままの事実に対する抵抗」。たいした感想をその場で言えなかったのでメモを。レースのカーテンに仕切られた空間は、祖父の創氏改名についての話から始まる。ハンガーにかけられた祖父の遺品のジャケットと対になるよ…

これまで知人と話題になるたび見ているフリしてきたスピルバーグ『続・激突! カージャック』をついに自宅で見る……。思い描いていたイメージよりも、ずっとスピルバーグらしいというか、非常にヘンな映画だった。これを『ET』や『未知との遭遇』より前に見る…

恵比寿映像祭へ。ビー・ガンはいつかつまらなくなりそうな不安はあるけれど、まだ面白かった。今回も異なるタッチの映像をつなげてるとも、つなげてないともいえるというか。才能か。川下りの向きが1カットだけ逆転したように錯覚する。話は頭に入らなかった…

スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』。噂通りスピルバーグ印てんこ盛りな映画として廃墟を孤児たちが動き回る。スペイン語を使うな、という台詞が繰り返されるが、最もわかりやすく男女の仲が深まる時にスペイン語も英語も使って二倍になるのも…

www.yebizo.com 石原海特集@恵比寿映像祭へ。改めて映画として見ると、画の繋がりの歪さによるものなのか、アシッドさがクセにはなる。音声だけ聞くなら嫌いにもならないが、なにか映像に受け付けがたいものがあったのも事実で、演出も、編集も、画面も、明…

ジェイソン・ライトマン『ゴーストバスターズ アフターライフ』。そりゃ感動するよね、と若干引いてしまうが……。掃き溜めっぽいニューヨークとは打って変わって、だだっ広い景色を突っ走るゴーストと車を堪能。自由の女神に続く巨大キャラが出てこないのは寂…

www.youtube.com 恩地日出夫・井手俊郎『伊豆の踊子』67年の映画は未見。木村拓哉×早勢美里。この原作の映画を見たことがないわけがないのだけれど、初めてこういう話だったんだと知ったような気がする。それは『新宿バス放火事件』の全身火傷の治療同様、リ…

録画した恩地日出夫『新宿バス放火事件 生きてみたいもう一度』、クラスに一人いる誰かの存在に自分は生かされていた、という経験はしたことがない。少なくとも記憶にはない。だが確実にどこかにあるんだろうし、それを知っているかどうかの違いだけでも大き…

ベルランガの映画を3本とも見る。解説など読んで『プラシド』と『死刑執行人』の脚本はマルコ・フェレーリとコラボ多いラファエル・アスコナと知る……いや以前聞いた気もするが見てないから忘れてしまう。フェレーリも見たいがアスコナの作品も読みたい。3本…

塩田明彦『麻希のいる世界』主演の名前にマキノを嫌でも連想させる名前を使うとか(まさか相手は山戸結希か?)、やはり完全に映画の中にしかいない女の子の話に。改めて『月光の囁き』からは確実に変わっていない(関係がわかりやすく動線の演出に反映され…

邦題が(仮)みたいだから本当に公開されるのか何故か信じられないままウェス・アンダーソン『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。内容もわからないまま見たから3話形式に驚く。さらに最初からいろいろありすぎて眼の…

レニー・ハーリン『ザ・ミスフィッツ』また胡散臭い映画を! ナレーションと入れ替わりにピアーズ・ブロスナンが出てくるあたり面白かった。レニー・ハーリンの話の進め方(主役を迷わせたり焦点を行ったり来たりしたり)は何だかんだ捻りがある。そして全然…

オリヴェイラ『永遠の語らい』の多言語の会食のユートピア的とも皮肉にもとれる、夢のようでいてギンギンに冴え切った感じだが(『ドライブ・マイ・カー』なら到達点として設定されるのだが)、イーストウッド『クライマッチョ』の言語の壁を越えるのは、や…

『春原さんのうた』見てから梅本健司さんの批評を読み直したが、この映画について書かれた文章のなかで最も素晴らしい。僕の閉じた心では気づけない美点と、その本作の問わない姿勢が現状いかに作用してしまっているか(本作の政治的な側面)を指摘した、ま…

『イントレランス』を出すまでもなく映画と不寛容は切っても切れない縁があり、偏狭さとは何かを確かめるために『春原さんのうた』向き不向きがあるとすればそれまでだが、さすがにきつい。体感時間でいえば『デューン』とか『エターナルズ』とか変わらず。…

今年最初の国立映画アーカイブにて『蝶影紅梨記』(レイ・ティ)。最後まで見ればタイトル通り、蝶の影と紅い梨が記憶に残る映画。145分だが全然苦にならず。むしろ一気に事を進める時の省略の勢いのよさ、「無駄がない」とは突き詰めればこれくらいはいける…