2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シネマヴェーラにて古川卓巳『逆光線』。 古川卓巳といえば特集でもされたらコンプリート目指して日参したい監督の一人なのに、たぶん名高い『麻薬3号』さえ見逃したままだが、やはり面白かった。しかし古川卓巳とは。『大学の暴れん坊』のラスト10分近く…

鈴木史さんの告知を見て、三谷蒔「ありのままの事実に対する抵抗」。たいした感想をその場で言えなかったのでメモを。レースのカーテンに仕切られた空間は、祖父の創氏改名についての話から始まる。ハンガーにかけられた祖父の遺品のジャケットと対になるよ…

これまで知人と話題になるたび見ているフリしてきたスピルバーグ『続・激突! カージャック』をついに自宅で見る……。思い描いていたイメージよりも、ずっとスピルバーグらしいというか、非常にヘンな映画だった。これを『ET』や『未知との遭遇』より前に見る…

恵比寿映像祭へ。ビー・ガンはいつかつまらなくなりそうな不安はあるけれど、まだ面白かった。今回も異なるタッチの映像をつなげてるとも、つなげてないともいえるというか。才能か。川下りの向きが1カットだけ逆転したように錯覚する。話は頭に入らなかった…

スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』。噂通りスピルバーグ印てんこ盛りな映画として廃墟を孤児たちが動き回る。スペイン語を使うな、という台詞が繰り返されるが、最もわかりやすく男女の仲が深まる時にスペイン語も英語も使って二倍になるのも…

www.yebizo.com 石原海特集@恵比寿映像祭へ。改めて映画として見ると、画の繋がりの歪さによるものなのか、アシッドさがクセにはなる。音声だけ聞くなら嫌いにもならないが、なにか映像に受け付けがたいものがあったのも事実で、演出も、編集も、画面も、明…

ジェイソン・ライトマン『ゴーストバスターズ アフターライフ』。そりゃ感動するよね、と若干引いてしまうが……。掃き溜めっぽいニューヨークとは打って変わって、だだっ広い景色を突っ走るゴーストと車を堪能。自由の女神に続く巨大キャラが出てこないのは寂…

www.youtube.com 恩地日出夫・井手俊郎『伊豆の踊子』67年の映画は未見。木村拓哉×早勢美里。この原作の映画を見たことがないわけがないのだけれど、初めてこういう話だったんだと知ったような気がする。それは『新宿バス放火事件』の全身火傷の治療同様、リ…

録画した恩地日出夫『新宿バス放火事件 生きてみたいもう一度』、クラスに一人いる誰かの存在に自分は生かされていた、という経験はしたことがない。少なくとも記憶にはない。だが確実にどこかにあるんだろうし、それを知っているかどうかの違いだけでも大き…

ベルランガの映画を3本とも見る。解説など読んで『プラシド』と『死刑執行人』の脚本はマルコ・フェレーリとコラボ多いラファエル・アスコナと知る……いや以前聞いた気もするが見てないから忘れてしまう。フェレーリも見たいがアスコナの作品も読みたい。3本…

塩田明彦『麻希のいる世界』主演の名前にマキノを嫌でも連想させる名前を使うとか(まさか相手は山戸結希か?)、やはり完全に映画の中にしかいない女の子の話に。改めて『月光の囁き』からは確実に変わっていない(関係がわかりやすく動線の演出に反映され…