月曜日。早稲田松竹のダニエル・シュミットを見に行く。『べレジーナ』の度数20以上ありそうなリキュール「修道尼」は3ショット耐えればいくらでも飲める身体になるという(ロシア人もしくは山の民の底力?)恐るべき飲んだくれ映画だと忘れてた。それだけで…

ロメロ『アミューズメント・パーク』。予告の段階から眠気に襲われ、そのまま前半集中できなかった。結局ロメロの映画とは何か言葉にしにくい存在に変わりないまま(といいつつDOMMUNEは見逃している)。社会派であり、教訓はあり(『クリープショー』に近い…

気になってしまい悪名高い『デビル・ストーリー』を見る。『ONODA』に続き、ブニュエルを(特にメキシコ時代のを)見返したくなる映画だった。深尾道典を見たとき(また大分以前に見た『わいせつ女獣』の関良平とか)くらいは唖然とした。特にトトロみたいな…

アルチュール・アラリ『ONODA』

アルチュール・アラリ『ONODA』を見る。勢いで「今年一番面白かった気がする」と知人に言ったが、冷静に振り返ると本当にそうなのかは何ともわからない。『MINAMATA』といい海外から日本のことを扱ってほしい欲望の何かスポンサー的なバックや時代の流れが存…

中川信夫『夕焼け富士』。20分ほど遅刻した上、夜勤明けのため意識を何度か失う。しかし起きていた限り『東海道四谷怪談』の要素は揃っている。伊藤雄之助が外見のおかげか伊右衛門的な立場なのが興味深い。彼が人を殺める曲路をアラカンも行き来する。復讐…

ディーノ・リージ『1848』バレエから始まり、投石の瞬間は見えず窓が急に割れて声があがり、バリケードを築き始め、1948年のネオリアリズモの光景から100年前へ、イタリア独立の戦いを野外劇として上演しているように見える。西山洋市の配信された新作『愛と…

高橋洋脚本・監修『うそつきジャンヌ・ダルク』三部作。高橋洋の監督作は第三部のみ。第一部、二部もちゃんと面白い。 第一部(監督:福井秀策)、光射す野原を歩くヒロインのアップから、その背景の光源がプロジェクターによって投影された映画美学校の一室…

『ラ・フロール 第三部』4章まで。相変わらず微妙。「ようやるわ」と呆れる。ただナワポンよりはこっちをPFFでやったほうがよかったんじゃないかと(椅子的にも)思うが。それでもワンピースシリーズや『ジョギング渡り鳥』での鈴木卓爾や、諏訪敦彦『はなさ…

ラドゥ・ジュデを見れず、代わりに水俣の映画『MINAMATA』を見る。やはり微妙な映画というか、奇妙なものを見ている感じが拭えないまま。日本の海の光に見えないって、海なんか全然行ってないのに思ってしまうくらい。写真の再現や患者の肉体の作り物感も、…

ジョージ・キューカーの妙な戦争映画『有翼の勝利』コズミック出版から。画質はかなり悪い。序盤は『つばさ』風の話になるのかと思うが。ドキュメンタリー色つよく、たぶん珍しい訓練にやかましいくらい音声が繋げられて重なる場面が興味深い。空の戦闘その…

ランス・デイリー『リベンジャー・スクワッド』原題はアイルランド1847年のジャガイモ飢饉からBlack47。銀座シネパトスで見た『グッド・ドクター』が悪くなかった監督と覚えているが、そちらでははっきりとはなかったナイフによる暴力描写が地味ながらこれは…

ランス・デイリー『リベンジャー・スクワッド』原題はアイルランド1847年のジャガイモ飢饉からBlack47。銀座シネパトスで見た『グッド・ドクター』が悪くなかった監督と覚えているが、そちらでははっきりとはなかったナイフによる暴力描写が地味ながらこれは…

9/25

遠山純生『アメリカ映画史再構築』(読み終わってない)を書くきっかけがマイケル・リッチーと読んでから数本見たり見直したりしようとして、結局そんなに見てないままだが未見の『がんばれ!ベアーズ 大旋風』(ジョン・ベリー)。トニー・カーティスと若山…

9/18~24

ジョン・スチュワート『スイング・ステート』まあまあ? 「まあまあ」という言葉が相応しい調子で延々良いのかどうかはっきりしないまま続くモヤモヤした映画。クリス・クーパーが思ったよりは渋くもなく、スティーブ・カレルもこれでいいのかよくわからない…

9/11~17

数年前に友人から情報を得て早稲田の藤井仁子氏の講義に潜って上映を見たことあったと思い出し(あくまで珍しい作品の話ではなく、本来日本語字幕付きDVDがレンタルできるくらいはアクセスしやすい映画でないとおかしいという基準からセレクトした作品を上映…

9/7~10 澤井信一郎監督作を自宅で見直す

自宅にて『Wの悲劇』再見。『野菊の墓』に続いて屋敷の出来事になるかもしれなかったのが、劇中劇になる。母に命じられたからか、娘が自分から進んで選んだ行動なのか、それとも女中でもあの場にいれば「誰でもよかった」ことなのか、役者になること即ち「身…

9/6

澤井信一郎監督の訃報。自宅が散らかったままだから『映画の呼吸』も山田宏一インタビュー集も、蓮實重彦の『シネマの扇動装置』も部屋から見つからず。勢いで『野菊の墓』。早いリズムの映画といっていいのか。矢切の渡しですれ違う民子と政夫の名高い冒頭…

9/5

エリザ・ヒットマン『愛のように感じた』。『17歳〜』にもあった移動する車内の反射と映り込みが、ビー・ガンかゲリンがやったように激しいとか、言えるかもしれないが、それとは別に美しくなく、ただ攻撃的。ラング『リリオム』や『暗黒街の弾痕』に見た男…

9/3

入江悠『シュシュシュの娘』見る。ミニシアターへ捧げるというか、長回しのない『勝手にしやがれ 英雄計画』? 違うか。なぜか、かつての挑戦的なテレビドラマを映画館で見ているような気になった。決して、これは映画じゃないとか、ミニシアターの役回りは…

9/1

シャマラン『オールド』。ホテルに着くまでのドライブから始まり、これが一家で過ごす最後の夏休みについての映画と示していく序盤がシャマランの中でも段違いに切なく、傑作じゃないかと最初は思う。ベランダから行ったり来たりの長回しも、保険会社の旦那…

8/26

夜の2時に寝て3時30分に起きてしまう。これじゃ昼寝と変わらないと思い、なんとか寝ようとするも眠れず、つい起きてダラダラした後、5時から7時くらいまで寝る。だから一日寝不足抜けずよくない。デプレシャン『エスター・カーン』を見る。なんとなく『ドラ…

8/23『ドライブ・マイ・カー』

『ドライブ・マイ・カー』を見る。大江崇允監督作との繋がりで言えば、主題的にはいろいろ考えてしまうが、見た日のうちはまとまらず、一番書きやすい点だと『美しい術』の冒頭を飾る「目を閉じ、耳を閉じる」がよぎる黒画面と無音だろうか(でもあれはキア…

8/17、18②

鈴木仁篤、ロサーナ・トレス『丘陵地帯』を見直す。三脚に置いていないショットがほとんどなのを忘れていたが、それゆえに手軽さよりもカメラの重さ、わずかな揺れ、画をブレさせないという慎ましさ(1ショットごとの大事さ)が増している映画。この感じに木…

8/18 『吉野葛』@アテネフランセ文化センター

www.athenee.net 『吉野葛』@アテネフランセ文化センター最初の「吉野」の駅看板を映したカットの短さを忘れていた。誰かの足元を捉えたかのような、しかし無人の雨降る駅のショットに続き(次作『韓流刑事』における中野重治「雨の降る品川駅」のことが予…

8/17

www.athenee.net アテネフランセにて伊勢真一『えんとこ』を見る。毎年(かどうかは知りませんが)公民館で上映やってる人という印象で、震災の映画(『傍』)は見たが、どうにもみんな震災の映画を撮っている時だったからか、どうしても興味を持てないまま…

8/13

ネットフリックスにてジョニー・トー四作品が配信されている上に8/15までと知って慌てて見る。『裸足のクンフーファイター』は主役が『天国の門』のクリストファー・ウォーケンみたいな(意識してるのか?)役割になるのが泣かせる。『マッドモンク/魔界ド…

8/12

ジョージ秋山の追悼ムック、後回しにしていたが買う。編集者座談会にて『浮浪雲』締め切りブッチ切っても、なぜか間違えて1ページ多く書いてくることが稀にあり、指摘するとその場で一枚いらないのを削る話が面白かった。『浮浪雲』はページ順が出鱈目でも話…

8/11

気になったので『キネマの神様』を見に行く。在宅勤務もできない仕事の僕はもう何が何だかどうでもよくなって休みの日は近所の映画館に行ってしまうのだが、実家暮らしなので親からとても心配されている。そして僕が『キネマの神様』を見に行ったと知り、そ…

8/9

『サマーフィルムにのって』を見る。たぶんどうでもいい映画だろうと予感していたが、これを2020年のベストに入れている人もいたので、自分とその人との好みの違いをはっきりさせるために見に行った。そんなつまらない対抗意識というか、単なる嫉妬は捨てて…

8/5

仕事終わりの21時にテアトル新宿がレイトショーをやってると知り、映画を見に行く。ここまでくるとレイトショーが一番安全なんじゃないかと、誰でも思うに決まってる。『ベイビーわるきゅーれ』(阪元裕吾)は昼間に見るような映画ではなかった。ゾーイ…