トマス・グティエレス・アレア『悪魔と戦うキューバ人』(71年)

『理大囲城』を見た時に『レボルシオン 革命の物語』がよぎって「そういえばトマス・グティエレス・アレアの映画をどこかで上映するな」と思い出したら、結局この国立映画アーカイブの上映だった。ユーロスペースでの『低開発の記憶』上映をはじめ、ケイズシ…

2022年邦画ベスト(仮)

2022年邦画から10本選ぶなら『にわのすなば』(黒川幸則)『日本原 牛と人の大地』(黒部俊介)『川のながれに』(杉山嘉一)『背』(七里圭)『弟とアンドロイドと僕』『冬薔薇』(阪本順治)『AKAI』(赤井英五郎)『ケイコ 眼を澄ませて』(三宅唱)『ザ…

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24日の夜から尋常じゃない冷えが襲ってきて油断していたからしんどかったが、25日も予定があり外出したが、外で10分立つだけで寒さが辛く、信号待ちさえきつい。頭が働かなくなる。 ドン・シーゲルをやはりスクリーンで見ようと決めたが、時間間に合わず予定…

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バッド・ベティカー『決闘コマンチ砦』を見直す。ダグラス・サークのインタビューに出てきた、マーティン・リットにはない新しさ、古びなさとは。インタビューでは『八ド』の名前をあげていたが(そこには「いとしのクレメンタイン」を映画館で歌う、何らか…

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国立映画アーカイブにて『ザ・パーソナルズ 黄昏のロマンス』(伊比恵子)『予備選挙』(ロバート・ドリュー)。ポレポレ東中野へ移動して『理大囲城』(香港ドキュメンタリー映画工作者)。同じお客さんを見かける。『ザ・パーソナルズ』「息子が亡くなって…

『クイーン・オブ・ダイヤモンド』(ニナ・メンケス)

www.nfaj.go.jp vimeo.com Watch QUEEN OF DIAMONDS Online | Vimeo On Demand on Vimeo 国立映画アーカイブにてニナ・メンケス監督・脚本・撮影・編集『クイーン・オブ・ダイヤモンド』名前はたびたび聞く監督の映画をようやく。編集には主演のティンカ・メ…

『ピアニストを待ちながら』(監督・脚本 七里圭)

www.waseda.jp 早稲田にて七里圭監督・脚本『ピアニストを待ちながら』を見る。今回は高橋哲也が撮影ではなく照明、撮影は渡邉寿岳。劇中劇の照明(とピアノ)をほぼ主役の井之脇海がやってる設定というのが光と影の七里監督作らしいかもしれない。つながっ…

1/10、1/12

1/10 『恋の手ほどき』(ミネリ)と『ナイト・タイド』(カーティス・ハリントン)。 『恋の手ほどき』母親が声だけというのを忘れていた。馬の走りだけでなくレスリー・キャロンの駆け抜ける姿を見れてよかったわけだが、猫を掴んで部屋をウロウロするのも…

『ブードゥーマン』(または『アンニー可愛や』のこと)

『アンニー可愛や』(25年)がよかったウィリアム・ボーディンの『ブードゥーマン』(44年)がアマプラにあったので見る(既にブロードウェイのDVDが出ていたのも今更知る)。なんと主役がB級映画専門の脚本家という設定(ブードゥー・ゾンビ映画の脚本も書…

1/8『ノーマ・レイ』『アメリカ合衆国ハーラン郡』

マーティン・リット『ノーマ・レイ』。そもそもこれまで見ていなかったのがやや恥ずかしいかもしれないが、この機会に見れてよかった。紡績工場の組合作りのための集会を開けないか、ノーマが長年通ってきた教会の牧師へ頼むも(私、ここで懺悔もしたよね、…

1/7 『フェイクシェルター』覚書『Oxhide』バーバラ・ハマー初期作品集『アンニー可愛や』

1/7 年末上映した作品について原龍之介さん(『縺』監督というか法政大学Ⅱ部映画研究会の後輩です)がnoteに投稿されています。ありがとうございます。 note.com MK2のサイトにてリュウ・ジャイン監督・編集・撮影・出演『Oxhide』(牛皮)を見る。解説によれ…

1/6

1/6 出勤前にジョージ・キューカー『奥様は顔が二つ』を見直す。グレタ・ガルボの引退作と言われているからかもわからないが、昨日の『恋をしましょう』のイヴ・モンタン以上に似合っているのか似合っていないのか、そもそも役者にとって合う合わないとは何…

1/5

出勤前に自宅にてジョージ・キューカーのそういえば見逃したままの『恋をしましょう』を初めて見る。やっぱキューカーは凄いという、当たり前のことかもしれないが……。まあ、これまで見なかった自分を恥じるくらいには凄い。 こんな程度のことでも書き溜めて…

1/4 Ad Mornings『青空恋をのせて』『泣き濡れた春の女よ』『にわのすなば』

午前中は前日の酒がなんとなく抜けてないのか寝不足なのか、最近は本当に使い物にならなくなり、映画を見ようとしても途中で止めて寝てしまう。 なんとか起きて本郷へ向かいAd Morningsの展示を見に行く。たいした感想も言えないが清原惟監督の参加した『ユ…

1/3

1/2 夜まで仕事してから飲んで夜更かししただけ。 1/3 いつの間にか「駄目とはわかってるけど嫌いになれない人」から前作の評判が悪すぎてすっかり駄目な監督になったらしいショーン・ペン『フラッグ・デイ』を見る。実話要素も恐ろしく薄く、親父と娘ばっか…

1/1

1/1 朝から時代劇専門チャンネルにて前田陽一『次郎長青春篇 つっぱり清水港』。吉田喜重「メヒコ 歓ばしき隠喩」の刑務所での演劇活動やコロンブスの手記などを指していう(ルドルフ・ヘスまで含まれるだろう)「劇中劇を生きる人々」という主題を、かつて…

2022年ベスト

もう明日は仕事なので、よいお年を。 ・思い浮かんだ順『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(ジェームズ・キャメロン)『アネット』(レオス・カラックス)『炎のデス・ポリス』(ジョー・カーナハン)『グリーン・ナイト』(デヴィッド・ロウリー)『ノ…

『ゲット・クレイジー』『おかしな求婚』

stranger.jp 12/29 チョン・ジェウン新作に感動した後にアラン・アーカッシュ『ゲット・クレイジー』を見にストレンジャーへ。陽性の『爆裂都市』というか。『爆裂都市』をザッカー兄弟が撮ったような。と思ったら『フライングハイ』みたいにしろという製作…

『猫たちのアパートメント』(チョン・ジェウン)

www.pan-dora.co.jp チョン・ジェウン『猫たちのアパートメント』を見る。パンフレットを読む限り、おそらく公には上映されていない9時間版があり、二、三回の休憩さえ挟んでくれるなら絶対に見たい。 再開発による建て壊しの決まったトゥンチョン団地は住民…

告知:「茶会記PLAY-ACT vol.12」にて拙作の上映あります『フェイクシェルター(または古典絵画の巨匠たち)』

告知です。 イベントそのものがかなり土壇場で決まったものなので、告知も開始後になってしまいました(申し訳ありません……)。どれぐらいかといえば会場のサイトに情報が掲載されていないくらい、ほぼ何も告知がない状況です。 下記のイベントにて自作の上…

三宅唱監督『ケイコ、目を澄ませて』を見る。『アバター』と同日公開で、言語と手と水辺が通じる偶然。『呪怨』に続き背後を横切る誰かのことを気づかないというカットが出てくる。鏡や写真に誰かが入り込むための場所があって、でもそれを単純に幽霊と結び…

まさか渡邉寿岳×荒井晴彦なんて!と片嶋一貴『天上の花』を見に行く。予告では渡邉さんと気づかなかったが、『VIDEOPHOBIA』や『夜を走る』の撮影と同じと言われたら、ほぼ納得してしまう。たむらまさきの最後の長編の監督と渡邉寿岳が組むのも奇縁だ。変な…

『にわのすなば』トークありがとうございました。

pole2.co.jp ↑今後のトークのスケジュール掲載されています。 garden-sandbox.com 昨晩は『にわのすなば』ご来場いただいたかたも、気にかけていただいたかたも、なんとなくスケジュール的に無理があったんじゃないかという方も、皆様ありがとうございます。…

告知 12/14『にわのすなば』上映後のトークに参加します

ギリギリですが告知です。12/14(水)『にわのすなば』上映後に黒川幸則監督とのトークに参加します。映芸にいた頃や、昨年の鈴木史さんの上映など不慣れなままトークに出たことはありますが、映画館での上映後は初めてです。トーク緊張によりおそらく頭まっ…

甫木元空監督『はだかのゆめ』を見る。『はるねこ』もどこへいくのかよくわからず疲れたが『はだかのゆめ』も苦手だった。最初から最後までずっと息切れしてるというか、終わり続けているような映画というのか、ラストカットがまたあんな感じなので、全てが…

『川のながれに』

https://kawano-nagareni.com/ 国アカでの『WiLd LIFe』上映後の青山組同窓会トークでも面白かった杉山嘉一監督『川のながれに』を見る(過去作は未見)。立ちこぎボードでのんびり行く映画かと思いきや、女性三人ぞろぞろ出てきてアラサー男子のモテ期映画…

デヴィッド・ロウリー『グリーンナイト』を見た。見る前は何もかも美しい世界とか連想したが、ああ、デヴィッド・ロウリーってこうだよねと気づく。久々に誰が何やら役者名もわからないまま見終えた。というかてっきり主役がアダム・ドライバーだと思いこん…

『アムステルダム』デヴィッド・O・ラッセルの映画は随分前に尊敬するHさんから「君はあんなごっこ遊び映画が見たいのか?」と詰問(というほどでもないが)されて以来すっかり遠のいてしまった。といいつつ『ハッカビーズ』や『世界にひとつのロマンティッ…

書きそびれたというより黒川幸則さんご本人に確かめて言うべきかもしれないと思い、何となく書かないままにしてしまったが、ピンク映画デビュー作の『淫乱生保の女 肉体勧誘』が97年、その後は脚本作がJMDB見ただけで何本かあるけれど、おそらく次作の『感染…

山形ドキュの東京上映にてルイス・ロペス・カラスコ『発見の年』200分2分割画面どん詰まりの酒場での老若男女の語りが続き、そのドラッグをめぐる話題も多く『チェルシー・ガールズ』かと驚き、これならいける!と思うが(実際参照したらしい)下手したら美…