2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

邦題が(仮)みたいだから本当に公開されるのか何故か信じられないままウェス・アンダーソン『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。内容もわからないまま見たから3話形式に驚く。さらに最初からいろいろありすぎて眼の…

レニー・ハーリン『ザ・ミスフィッツ』また胡散臭い映画を! ナレーションと入れ替わりにピアーズ・ブロスナンが出てくるあたり面白かった。レニー・ハーリンの話の進め方(主役を迷わせたり焦点を行ったり来たりしたり)は何だかんだ捻りがある。そして全然…

オリヴェイラ『永遠の語らい』の多言語の会食のユートピア的とも皮肉にもとれる、夢のようでいてギンギンに冴え切った感じだが(『ドライブ・マイ・カー』なら到達点として設定されるのだが)、イーストウッド『クライマッチョ』の言語の壁を越えるのは、や…

『春原さんのうた』見てから梅本健司さんの批評を読み直したが、この映画について書かれた文章のなかで最も素晴らしい。僕の閉じた心では気づけない美点と、その本作の問わない姿勢が現状いかに作用してしまっているか(本作の政治的な側面)を指摘した、ま…

『イントレランス』を出すまでもなく映画と不寛容は切っても切れない縁があり、偏狭さとは何かを確かめるために『春原さんのうた』向き不向きがあるとすればそれまでだが、さすがにきつい。体感時間でいえば『デューン』とか『エターナルズ』とか変わらず。…

今年最初の国立映画アーカイブにて『蝶影紅梨記』(レイ・ティ)。最後まで見ればタイトル通り、蝶の影と紅い梨が記憶に残る映画。145分だが全然苦にならず。むしろ一気に事を進める時の省略の勢いのよさ、「無駄がない」とは突き詰めればこれくらいはいける…