2024-01-01から1年間の記事一覧

『夜明けのすべて』(三宅唱)

三宅唱監督『夜明けのすべて』を見る。たとえ肯定的な意味であっても本作に対し「何も起きない」といった文言を読むと(またそれが男女関係に焦点を絞った上での話だとしても)少し驚く。そういえば三宅唱監督の映画は『やくたたず』を見たときから「何も起…

『瞳をとじて』(ビクトル・エリセ)

ビクトル・エリセ『瞳をとじて』。 すでに知ったふうに本作を過去作と比較して劣ると書く文を見かけたが(そんなものに目を通す方が時間の無駄か)、たとえばカラックスの『アネット』のラストが凄いのと同じく、本作もたしかに最初と最後こそ最も感動的かも…

『熱のあとに』

『熱のあとに』を見る。ある出来事を経験した「その後」を生きることから始まる映画ではあるが、それでも127分という時間が長すぎないかと苦痛にはなる。彼女が過去に男を刺したこと、そうした実際の事件を題材にした映画でありながら、観客として知っている…

2/11、12上映の『self and others』(監督:當間大輔)について

11日予約フォーム https://0211kinokoya.peatix.com/view 12日 https://0212kinokoya.peatix.com/view 『self and others』(監督:當間大輔)は今週末11日(日)・12日(月、祝)上映。 様々な例外はあり得るだろうが、基本的には映画は黙って見るほうがいい…

ウダイ・シャンカル『カルプナー』

blog.goo.ne.jp https://www.nfaj.go.jp/exhibition/cinema_ritrovato202312/ 国立映画アーカイブにてウダイ・シャンカル『カルプナー』を見る。カルプナーとはヒンディー語で「想像、空想」らしい。映画の冒頭には、本作が風変わりな空想物語であること、展…

野田真吉『冬の夜の神々の宴』『生者と死者のかよい路 -新野の盆おどり神送りの行事』『谷間の少女』『機関車小僧』@国立映画アーカイブ

ようやく国アカにて野田真吉特集。『冬の夜の神々の宴』は想像していたよりアヴァンギャルドというかヤバい映画というか『くずれる沼 あるいは画家・山下菊二』と近い印象(撮影も同じく長谷川元吉)で、まさに呪術と儀式を見ている。何の音声もなく冬の山村…

『STALKERS』(古澤健)

古澤健監督『STALKERS』。監督・主演と聞いて、古澤健監督がストーカーらしきことをやる自演映画かと失礼ながら思い込んでいた。内容はほぼトンネルを行って戻りかけるだけ。ある意味でベケット的か。そもそも随分長いこと古澤監督の映画を見なかったから、…

『カラオケ行こ!』など

そういや山下敦弘監督の映画を何年も見てないと思い『カラオケ行こ!』。一昨年なら『はい、泳げません』とか、カラオケ教室的な映画は何だかんだ気軽に見やすいし、実は監督の名前とか気にしないで向き合えるジャンルかもしれない。でも『カラオケ行こ!』…

「グランド・ツアー イタリア紀行・短篇集」「ヴィットリオ・デ・セータ短編集」

国アカにて「グランド・ツアー イタリア紀行・短篇集」ジャン・ルカ・ファリネッリが解説しながらの上映。どれもパンのし甲斐がありそうな光景。正直もっとちゃんとメモとって覚えておけばよかったくらい詳細を言えず残念だが、どれも面白く、どれも見ごたえ…

【告知】2/11、12 當間大輔監督『self and others』上映会

たびたびお世話になっています、聖蹟桜ヶ丘のキノコヤにて上映会を新谷和輝さんと企画しましたので、ご案内いたします。 メインビジュアルは當間大輔監督に作成いただきました(こちらの不手際によりPeatixにはフルで載せられず、監督には大変な失礼をしまし…

1/4『VORTEX』

ギャスパー・ノエ『VORTEX』。一部好評のため食わず嫌いのギャスパー・ノエをついに見る。これまたエラいモンを見てしまったという感想に尽きる。ドライヤー『吸血鬼』もやってるし。シュリンゲンズィーフなら『ボトロップの120日』を見たときの、映画から映…

12/31~1/3

・年末に腹を壊し酒を飲む気になれず。大晦日は微妙に調子悪く仕事終わりにどこにも行く気力わかず、でも話題の『窓ぎわのトットちゃん』(八鍬新之介)を見に行く。なぜか黒柳徹子の声をバックに始まる暗闇の冒頭から落ち着いた響きにもってかれる。正直黒…