2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴木並木さんに対して酷い絡み方をしてしまった時期のあった自分が書いていいかわからないけれど、只石博紀監督の映画を見ていると、5分か、もしかすると5秒も集中して見ていられない画面でも、見るのをやめるというよりは、あえて「作業用BGM」のようにその…

『にじ』(鈴木卓爾)、二回目。ただしフィルムで見たのは初めてだと思う。「ロールチェンジ!」があるためか、その後の雰囲気が変わった気もするし、繋がっていても変化は感じなかった気もするし、ともかくこの作品のどこへ向かうか、作り手本人もわかって…

『ヴァンパイア 最期の聖戦』(ジョン・カーペンター)を見直した。もう動物相手にやったらNGな狩りでも吸血鬼ならOKという戦略が映画を延命させている。『ザ・ウォード』の看守が黙って読書している短いカットを挟んでいるような、登場人物ほぼ全てに向けら…

これまで見逃してきた『私刑』(中川信夫)、ようやく神保町シアターで。しかし眠気に襲われ、ところどころ気を失う。残念。それでもタイトルから勝手に想像していた映画とは全く別の印象を受けた。いや、誰が見ても予想通りのものにはならないと思う。まさ…

夜勤明けに『旅役者』(成瀬巳喜男)、ほとんど寝てしまい、会話は全て頭に入らなかったが最後に唖然とする。悔しい。 『裸女と拳銃』(鈴木清順【清太郎】)、初見。二作目の『海の純情』を見て、『悲愁物語』『カポネ 大いに泣く』『結婚』あたりの出鱈目…

三隅研次『新女賭博師 壷ぐれ肌』、無茶苦茶面白く、漫才、カーアクション、音楽を流しながらのイカサマ仕込み、最後のサイレンが渡世人の映画と思うとミスマッチ、しかし序盤の歌と映像によって、お約束事も異様に浮き出ているから変な映画だった。音の使い…