2020-01-01から1年間の記事一覧
「天皇の料理番」第一話、もしくは森﨑東の何度目かの家出であり、駅での別れであり、寝床でのしくじりである。「両手を叩いたらどっちから音が出たのか?」という問いが主題として貫かれる。何かが出会い、ぶつかって音が鳴ったとして、それはどっちから出…
www.youtube.com 久々に監督と主演の名前くらいしかわかっていないまま見た。これまでも『月の砂漠』とか『こおろぎ』とか『赤ずきん』とか、存在を知ってから見るまで時間がかかってしまった映画はあるけれど、今回はいつの間にか出来ていて、すぐに見た。…
www.youtube.com www.facebook.com sites.google.com 【異端審問=independent vol.01=吉岡雅樹】へ。ゴダール『ウディ・アレン会見』にて、テレビは家族団らんの場に収まろうとするが、あなた(アレン)がテレビを憎み映画へ向かうのは、映画が家庭という場…
蓮實重彦コメントの『人数の町』(監督:荒木伸二)を見る。時制や視点が行ったり来たりして進んでいないような錯覚。それでいて大筋の先は読める。そして収まるべきところに収まる。目の前にいた人物の消失とかベタ過ぎる繋ぎかもしれない。映画が長く感じ…
マルコ・ベロッキオ『シチリアーノ 裏切りの美学』。まさかのコロラド州。フィルモグラフィの大半を追えてない、氷山の一角しか見れていないけれど(『狂人の解放』を自宅で見る集中力もなく)。それでも『夜よ、こんにちは』から前後行ったり来たり遡り見始…
森﨑東監督『女生きてます 盛り場渡り鳥』を買い逃す。出遅れた。脚本作だけでもと渡辺祐介監督『いい湯だな 全員集合!!』。同じ組み合わせのドリフ『やればやれるぜ全員集合』は何か居心地悪い映画という印象、その後の『日本ゲリラ時代』は68年の怪作と…
松竹第一主義 松竹映画の100年 https://www.nfaj.go.jp/exhibition/shochiku202006/#section1-2 『男の嵐』クレジット http://www.nakagawa-nobuo.com/fgotokonoarasi.html 『FUE』西山洋市 『彼方より』高橋洋 国立映画アーカイブにて中川信夫『男の嵐』を…
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-33582?fbclid=IwAR2UhLMyeGYyX2Ep2TVdk8AoyIK_5fBOfqzqkP6wHo0lzIH-8DgrLmTc1ys BS日テレの『苦い夜』(99年の火サス)を録画。 青山真治監督『EM エンバーミング』と『ユリイカ』の間に松重豊が森﨑の妖怪じみた…
いつかちゃんと感想を書きたいと思いながら放置してしまっていた。若者と女性の相変わらず聞いてて恥ずかしくなる台詞……決して悪口のつもりではない……と書いても白々しいかもしれないが、これが映画だと胸を張って言えなくても、これが福間健二だと明らかに…
MUBIにてメカス『樹々の大砲』。 初っ端から耳を衝く音、初っ端から道化師の笑い泣き。メカスの旅ならぬ三脚据えたトラベリング。何より音が聞こえてこない。枝を振り回しても、棚を叩いても、ドラムを叩いても、音はない。タイプしている女性みたいに画面外…
最近見た映画の感想。 グレタ・ガーウィグの『若草物語』。前作より、せわしない印象。振り落とされ乗れず。再見すると得るものあるかもしれないが。スピルバーグの助言があったというニュースを読んだ。フィルムの選択が一番大きいらしく、蝋燭はじめ火が要…
イータン・コーエン監督『俺たちホームズ&ワトソン』を見る。アフガン帰還兵のワトソンが飛び降り自殺に選んだ場所はホームズの庭。迷惑だから何もここで飛び降りないでくれというジェスチャーはワトソンに愛として届く。ワトソンはホームズに尽くすことを…
フランク・コラチの『リディキュラス・シックス』をようやく見る。 グッチーズ・フリースクールとその周辺の方々とは早稲田の藤井仁子上映会などで知り合った時から、自分がいかに不勉強か、特に現在のアメリカ映画をまともに追い続けているという点では全く…
阪本順治『一度も撃ってません』。年寄りのコメディかと油断して見たら堂々たるノワールであり、殺し屋映画であり、酔っぱらい映画であり、手が震え、本物じゃないと言われ、不意を衝かれる。『さらば愛しきアウトロー』というか、石橋蓮司主演作というより…
トレイ・エドワード・シュルツ『WAVES』。レスリングの訓練も、父との対話も、肩の痛みを告白するより抱え込むほうへ追い込む。肩が爆発すれば、自らがいま維持しているバランスは崩れるだろう。いまや肩は爆弾となって、彼の周囲のタイムリミットと化してい…
『未来の巨匠たち』より「三宅唱監督について」(田中竜輔) http://blog.livedoor.jp/mirai_kyosho/archives/cat_50040450.html 「楽しい三宅唱」(工藤鑑) http://blog.livedoor.jp/mirai_kyosho/archives/51401613.html 「ワンピース!新旧バトル」につ…
www.cinematheque.fr www.nobodymag.com 広島国際映画祭のディアゴナル特集でビエット『物質の演劇』を見たとき、上映前の新田孝行さんが解説されていたが「バケット……、このバケットが実によくて」と繰り返していたのを、なぜか映画で見たバケットよりも覚…
www4.nhk.or.jp たぶんテレビ画面内で一々寄ったりしなくても出たり消えたりを楽しめる大きさが水槽内の金魚くらいのサイズかもしれない。 一寸先は何が起こるかわからない。志村けんだって死ぬし、見たことも聞いたこともない人々が毎日のように死んだり罹…
https://www.facebook.com/events/1840735979393346/ 上田真之さんの『FRAGILE DO NOT DROP KEEP DRY』(2016)、早稲田松竹のプログラマーでもある上田さんのようにカメラの前に立つことのないはずの人間(決して被写体向きではないという話ではない)が本…
久しぶりに上映会を開催します。 www.facebook.com 予約ご希望の場合はイベントページの「参加予定」にチェック、もしくは下記連絡先まで連絡をお願いいたします。 nkh_irotaka●yahoo.co.jp(●を@へ変更して送信してください) 日付 3/21(土)17:30~21:0…
『ダーク・シャドウ』(2012年 ティム・バートン)『ブラックハット』(2015年 マイケル・マン)『黒衣の刺客』(2015年 ホウ・シャオシェン)『ハドソン川の奇跡』(2016年 クリント・イーストウッド)『共喰い』(2013年 青山真治)『イメージの本』(2018…