2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

五所平之助特集に通い始める。 これまで後回しにしてきた監督の一人だからありがたい。帰りに知人友人から五所ファンの話を聞いて、まともに追う気になれてなかった自分はまだまだガキだなとか思う。マイケル・カーティス的な位置?と思いつきかけたが、別に…

月曜日。早稲田松竹のダニエル・シュミットを見に行く。『べレジーナ』の度数20以上ありそうなリキュール「修道尼」は3ショット耐えればいくらでも飲める身体になるという(ロシア人もしくは山の民の底力?)恐るべき飲んだくれ映画だと忘れてた。それだけで…

ロメロ『アミューズメント・パーク』。予告の段階から眠気に襲われ、そのまま前半集中できなかった。結局ロメロの映画とは何か言葉にしにくい存在に変わりないまま(といいつつDOMMUNEは見逃している)。社会派であり、教訓はあり(『クリープショー』に近い…

気になってしまい悪名高い『デビル・ストーリー』を見る。『ONODA』に続き、ブニュエルを(特にメキシコ時代のを)見返したくなる映画だった。深尾道典を見たとき(また大分以前に見た『わいせつ女獣』の関良平とか)くらいは唖然とした。特にトトロみたいな…

アルチュール・アラリ『ONODA』

アルチュール・アラリ『ONODA』を見る。勢いで「今年一番面白かった気がする」と知人に言ったが、冷静に振り返ると本当にそうなのかは何ともわからない。『MINAMATA』といい海外から日本のことを扱ってほしい欲望の何かスポンサー的なバックや時代の流れが存…

中川信夫『夕焼け富士』。20分ほど遅刻した上、夜勤明けのため意識を何度か失う。しかし起きていた限り『東海道四谷怪談』の要素は揃っている。伊藤雄之助が外見のおかげか伊右衛門的な立場なのが興味深い。彼が人を殺める曲路をアラカンも行き来する。復讐…

ディーノ・リージ『1848』バレエから始まり、投石の瞬間は見えず窓が急に割れて声があがり、バリケードを築き始め、1948年のネオリアリズモの光景から100年前へ、イタリア独立の戦いを野外劇として上演しているように見える。西山洋市の配信された新作『愛と…

高橋洋脚本・監修『うそつきジャンヌ・ダルク』三部作。高橋洋の監督作は第三部のみ。第一部、二部もちゃんと面白い。 第一部(監督:福井秀策)、光射す野原を歩くヒロインのアップから、その背景の光源がプロジェクターによって投影された映画美学校の一室…

『ラ・フロール 第三部』4章まで。相変わらず微妙。「ようやるわ」と呆れる。ただナワポンよりはこっちをPFFでやったほうがよかったんじゃないかと(椅子的にも)思うが。それでもワンピースシリーズや『ジョギング渡り鳥』での鈴木卓爾や、諏訪敦彦『はなさ…

ラドゥ・ジュデを見れず、代わりに水俣の映画『MINAMATA』を見る。やはり微妙な映画というか、奇妙なものを見ている感じが拭えないまま。日本の海の光に見えないって、海なんか全然行ってないのに思ってしまうくらい。写真の再現や患者の肉体の作り物感も、…

ジョージ・キューカーの妙な戦争映画『有翼の勝利』コズミック出版から。画質はかなり悪い。序盤は『つばさ』風の話になるのかと思うが。ドキュメンタリー色つよく、たぶん珍しい訓練にやかましいくらい音声が繋げられて重なる場面が興味深い。空の戦闘その…