2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ミュジドラ『太陽と影』。こちらも感動。ミュジドラは北野武より早かった!と言いたくなるラスト。ミュジドラにミュジドラは敵わない。武が参照してるのはジェリー・ルイス『底抜け便利屋小僧』だろうが。実際の闘牛士が出演しているんだなあと後で読んで知…

結局のところ、最近の日記やツイートに刺激というか、その日に見る映画を選ぶきっかけであり続ける。最近はロメールのカットバックについて、それが本当に正しいタイミングなのかはわからないけれど「官能的」というしかない、という話が頭に残って、ロメー…

小谷忠典『たまらん坂』主役をヒロインにしての「自分探し」の旅へシフトしていくのが良いと思えない(特に木の幹を抱きしめての「ママ」とかオフィリアとか)が、最後は思ったより良かった(まあツッコミ入れたくもなるが)のと、七里圭さんの声が良かった。音…

2200円高いな…と思いながら六本木まで行く予定もなくボヤボヤしていたら楳図かずお展が残り一週間になってしまった。なんだかなあと思いながら、やはり新作は気になるため見に行く(ちなみに図録はまだ出来ていず送料込み5500円)。高いと文句言うかどうかはと…

3/16②

昨日の国立映画アーカイブ「フランス映画を作った女性監督たち」特集へ。マリー・エプシュタインとジャン・ブノワ=レヴィ『美しき青春』、ジャンヌ・モロー『ジャンヌ・モローの思春期』どちらも凄く良かったので満足。『美しき青春』(1936)、ジャン・エ…

3/16①

小川プロ特集にほとんど行かなかったため(まだ後半戦ありますが)、自宅にて『クリーンセンター訪問記』。実は三里塚よりも前に見て、小川紳介本人がマイク片手にインタビューして回るオモシロ映画として漠然と覚えていて、よくわかってないくせに何だか好き…

3/11

マット・リーヴスの『バットマン』。長いと知ってたから覚悟して見た。たしかに前評判(キネ旬の星取表)通り、あんまアガんない(さすがにカーチェイスはよかったが)……やっぱ長いから? スピルバーグじゃないが謎掛け・自白、録画・再生と二回繰り返すことがか…

3/8『国民の創生』『シチリア!』

いつか見直さなければと思っていた『国民の創生』をDVDで。たぶん三回目? 記憶の中で修正していたのか、想像していた以上にはっきりと人種差別的なのは今更、わざわざメモしておく必要もないが。第一部の美しいショットのいくつかが、第二部に反復されると…

3/7『街の灯』

【ダニエル・ユイレが「リヴェットはチャップリン以来の偉大な編集者だ」って言ってたのは貴重な証言かも 「エイゼンシュテインよりチャップリンはずっと実践的」って言ってる上でのことだから】赤坂さんのツイートを読んで思い出したから『街の灯』を見直す…

『涙の塩』が配信中だったから見た。ガレルといえば映画館でフィルムで見るものなんて考えは瞬間的によぎっただけで、少なくとも10年以上前にとっくに捨てたつもりだが、こうして映画祭だか特集上映だか上映やってから、あっさり配信か、というのも何かステ…

サボって何本も見そびれたままのアピチャッポンだが久々に『メモリア』。ティルダ・スウィントンがジョン・ハートに見えなくもないくらい、はっきりしない意識のまま。睡魔が襲うたびに物音に起こされ具合が悪くなりそうなくらい調子を狂わされる(本作の評を…

人の真似して梅崎春生を読み始めたが、最近読書長続きしなかったのが嘘のように読める。翻訳文学から先にとっつきにくくなるのか?とショックではあるが。とにかく『つむじ風』上巻読了。徴兵されて上官になる道も進んで逃れて敗戦後は自ら無能な上官になっ…