2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

七里圭監督『背』。上映後は監督自身による吉増剛造の朗読つき(聞けてよかった)。イメフォでの8ミリ作品上映時も「僕はほとんど何もしていません」と仰っていて、今回も「何もしていないに等しい」そうだが、『TOKYO!』メイキングでのポン・ジュノと香川照…

黒川幸則監督『淫乱生保の女 肉体勧誘』これは過去に自宅で二~三回見直して、実は苦手な映画だったかもしれないのに、『にわのすなば』をきっかけに再見して、今更感動する。そもそも冒頭の腹話術人形をつかう赤髪の川瀬陽太が生保レディとオフィスでセック…

■絵と映像 「キャンバスは工場を映す」、黒川幸則<鋳物工場の仕事>(タイトルなし)

「スペースとプラン」にて井上文香展&黒川幸則<鋳物工場の仕事>(タイトルなし)の記録映像を見る。およそ90分? 川口市領家の不二工業での作業の記録。御本人の言葉を借りれば「ストイック」というか、黒川幸則&井上文香たった二人だけの映画であっても…

www.youtube.com ゴダールと(マルセル)オフュルス対談本にて、ゴダールが「今年に観た四つの良い映画」の一本『グレゴワール・ムーラン対人類』、結局Youtubeにあった。ひょっとしたら、その直前に『アメリ』の話が出ていたからかもしれないが(監督のアル…

『美しい術』『適切な距離』(監督・脚本:大江崇允)@早稲田松竹

wasedashochiku.co.jp 早稲田松竹にて10/10まで18:35~上映。 久々に大江崇允監督・脚本の『美しい術』(編集も兼ねる)と『適切な距離』を見直す。『美しい術』は10年近く前に見た時以上に、劇中で言うところの「東京の海」ばりのくすんだ視界の画面に見え…

ナンニ・モレッティ『三つの鍵』。アスガー・ファルハディの映画でも見てるのかと、最初のうちは構成に入りにくさも感じたけれど、ローマ法王やベルルスコーニの映画の作家がそう大人しくまとめるわけもなく、それぞれの結びつかない意図した散漫さが、むし…

『にわのすなば』(監督:黒川幸則)

www.youtube.com twitter.com 試写にお招きいただき黒川幸則監督『にわのすなば』を見る。上映館が同じポレポレ東中野という『日本原 牛と人の大地』と共に監督・プロデュースが夫妻の映画でもある。無責任なハッタリをかますなら、日本映画史上最も穏やかか…