2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トマス・グティエレス・アレア『悪魔と戦うキューバ人』(71年)

『理大囲城』を見た時に『レボルシオン 革命の物語』がよぎって「そういえばトマス・グティエレス・アレアの映画をどこかで上映するな」と思い出したら、結局この国立映画アーカイブの上映だった。ユーロスペースでの『低開発の記憶』上映をはじめ、ケイズシ…

2022年邦画ベスト(仮)

2022年邦画から10本選ぶなら『にわのすなば』(黒川幸則)『日本原 牛と人の大地』(黒部俊介)『川のながれに』(杉山嘉一)『背』(七里圭)『弟とアンドロイドと僕』『冬薔薇』(阪本順治)『AKAI』(赤井英五郎)『ケイコ 眼を澄ませて』(三宅唱)『ザ…

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24日の夜から尋常じゃない冷えが襲ってきて油断していたからしんどかったが、25日も予定があり外出したが、外で10分立つだけで寒さが辛く、信号待ちさえきつい。頭が働かなくなる。 ドン・シーゲルをやはりスクリーンで見ようと決めたが、時間間に合わず予定…

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バッド・ベティカー『決闘コマンチ砦』を見直す。ダグラス・サークのインタビューに出てきた、マーティン・リットにはない新しさ、古びなさとは。インタビューでは『八ド』の名前をあげていたが(そこには「いとしのクレメンタイン」を映画館で歌う、何らか…

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国立映画アーカイブにて『ザ・パーソナルズ 黄昏のロマンス』(伊比恵子)『予備選挙』(ロバート・ドリュー)。ポレポレ東中野へ移動して『理大囲城』(香港ドキュメンタリー映画工作者)。同じお客さんを見かける。『ザ・パーソナルズ』「息子が亡くなって…

『クイーン・オブ・ダイヤモンド』(ニナ・メンケス)

www.nfaj.go.jp vimeo.com Watch QUEEN OF DIAMONDS Online | Vimeo On Demand on Vimeo 国立映画アーカイブにてニナ・メンケス監督・脚本・撮影・編集『クイーン・オブ・ダイヤモンド』名前はたびたび聞く監督の映画をようやく。編集には主演のティンカ・メ…

『ピアニストを待ちながら』(監督・脚本 七里圭)

www.waseda.jp 早稲田にて七里圭監督・脚本『ピアニストを待ちながら』を見る。今回は高橋哲也が撮影ではなく照明、撮影は渡邉寿岳。劇中劇の照明(とピアノ)をほぼ主役の井之脇海がやってる設定というのが光と影の七里監督作らしいかもしれない。つながっ…

1/10、1/12

1/10 『恋の手ほどき』(ミネリ)と『ナイト・タイド』(カーティス・ハリントン)。 『恋の手ほどき』母親が声だけというのを忘れていた。馬の走りだけでなくレスリー・キャロンの駆け抜ける姿を見れてよかったわけだが、猫を掴んで部屋をウロウロするのも…

『ブードゥーマン』(または『アンニー可愛や』のこと)

『アンニー可愛や』(25年)がよかったウィリアム・ボーディンの『ブードゥーマン』(44年)がアマプラにあったので見る(既にブロードウェイのDVDが出ていたのも今更知る)。なんと主役がB級映画専門の脚本家という設定(ブードゥー・ゾンビ映画の脚本も書…

1/8『ノーマ・レイ』『アメリカ合衆国ハーラン郡』

マーティン・リット『ノーマ・レイ』。そもそもこれまで見ていなかったのがやや恥ずかしいかもしれないが、この機会に見れてよかった。紡績工場の組合作りのための集会を開けないか、ノーマが長年通ってきた教会の牧師へ頼むも(私、ここで懺悔もしたよね、…

1/7 『フェイクシェルター』覚書『Oxhide』バーバラ・ハマー初期作品集『アンニー可愛や』

1/7 年末上映した作品について原龍之介さん(『縺』監督というか法政大学Ⅱ部映画研究会の後輩です)がnoteに投稿されています。ありがとうございます。 note.com MK2のサイトにてリュウ・ジャイン監督・編集・撮影・出演『Oxhide』(牛皮)を見る。解説によれ…

1/6

1/6 出勤前にジョージ・キューカー『奥様は顔が二つ』を見直す。グレタ・ガルボの引退作と言われているからかもわからないが、昨日の『恋をしましょう』のイヴ・モンタン以上に似合っているのか似合っていないのか、そもそも役者にとって合う合わないとは何…

1/5

出勤前に自宅にてジョージ・キューカーのそういえば見逃したままの『恋をしましょう』を初めて見る。やっぱキューカーは凄いという、当たり前のことかもしれないが……。まあ、これまで見なかった自分を恥じるくらいには凄い。 こんな程度のことでも書き溜めて…

1/4 Ad Mornings『青空恋をのせて』『泣き濡れた春の女よ』『にわのすなば』

午前中は前日の酒がなんとなく抜けてないのか寝不足なのか、最近は本当に使い物にならなくなり、映画を見ようとしても途中で止めて寝てしまう。 なんとか起きて本郷へ向かいAd Morningsの展示を見に行く。たいした感想も言えないが清原惟監督の参加した『ユ…

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1/2 夜まで仕事してから飲んで夜更かししただけ。 1/3 いつの間にか「駄目とはわかってるけど嫌いになれない人」から前作の評判が悪すぎてすっかり駄目な監督になったらしいショーン・ペン『フラッグ・デイ』を見る。実話要素も恐ろしく薄く、親父と娘ばっか…

1/1

1/1 朝から時代劇専門チャンネルにて前田陽一『次郎長青春篇 つっぱり清水港』。吉田喜重「メヒコ 歓ばしき隠喩」の刑務所での演劇活動やコロンブスの手記などを指していう(ルドルフ・ヘスまで含まれるだろう)「劇中劇を生きる人々」という主題を、かつて…