2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『エイジアン・ブルー 浮島丸サコン』

www.nfaj.go.jp 加藤周一「〈夕陽妄語〉『エイジアン・ブルー』の事」『朝日新聞』(1995.9.20) pic.twitter.com/co8psvAI3c — 永田 誠 (@nagatamako) 2023年5月16日 堀川弘通監督『エイジアン・ブルー 浮島丸サコン』を国立映画アーカイブにて。題材と内容…

『サントメール ある被告』『大いなる自由』『Cowboys and Angels』

ストレンジャーにて『サントメール ある被告』(アリス・ディオップ)と『大いなる自由』(セバスティアン・マイゼ)。両作とも撮影監督がセリーヌ・シアマと組んだことがあるという繋がり。 『サントメール』は呪術というワードの出た人種差別的な偏見によ…

『映画を語る 東映大泉篇・II』『キングダム エクソダス』『アリゲーター』『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』

『映画を語る 東映大泉篇・II』小松範任、伊藤俊也、澤井信一郎、小平裕、梶間俊一の座談会。構成・仲倉重郎追悼上映でもある。澤井信一郎が「コマッちゃんお茶にする?」というのを最初に思い出してしまう。『がんばれベアーズ 大旋風』のくだりで梶間俊一…

『ディス・イヤーズ・モデル』(堰下健太)

video.unext.jp tougakusai.jp これがいったいどういう映画であって、どういう作家によるものなのかが重要なのではなく、ただただ興味深い(はたしてタイトルにどれほどエルヴィス・コステロが関係あるのかも、私自身が詳しくないので触れられない)。「東京…

『エドワード・ヤンの恋愛時代』

『エドワード・ヤンの恋愛時代』または『独立時代』。見終える頃には『独立時代』という題のほうが相応しいと思うけれど、映画に二面性みたいなものを引き出したかもしれない。その二面性らしきものを今はっきり言葉にできる自信はない。大した事件が起きる…

『トルテュ島の遭難者たち』『大輪廻』『キングダム エクソダス』

ジャック・ロジエ特集にて『トルテュ島の遭難者たち』を見る。ロジエのギトリ氏へのリスペクトについては詳しくないが(いかにギトリ氏が映画の冒険者の先駆けの一人か)『あなたの目になりたい』の灯火管制の夜のシーンが『悪魔のいけにえ』化したような凄…

『バービー』『リボルバー・リリー』

グレタさんのことが嫌でも頭をよぎる暑さの中、グレタ・ガーウィグ『バービー』を見る。漠然と『若草物語』でスピルバーグっぽい長回しでカメラ動かしていた気がするが、今回は『レディバード』の時のカットバックメインでやってて、そっちの方がやっぱり良…

『フィフィ・マルタンガル』

ジャック・ロジエ特集にて『フィフィ・マルタンガル』。日仏以来の再見。今年に入って見たカジノの出てくる面白い映画は『クイーン・オブ・ダイヤモンド』『カード・カウンター』に続き3本目か。しかも三者どれも別々のアプローチだから印象深い。冒頭のイヴ…

『天使の影』

ダニエル・シュミットの『天使の影』をようやく見る。トム・クルーズは大事なカットで本当に瞬きをしないという話を最近読んだが、映画を見ている側もどれくらい瞬きしないでいられるか。これがパソコンやスマホやゲームなら平気で何秒も瞬きせず、眼に大変…