1/7 『フェイクシェルター』覚書『Oxhide』バーバラ・ハマー初期作品集『アンニー可愛や』

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年末上映した作品について原龍之介さん(『縺』監督というか法政大学Ⅱ部映画研究会の後輩です)がnoteに投稿されています。
ありがとうございます。

note.com

 

MK2のサイトにてリュウ・ジャイン監督・編集・撮影・出演『Oxhide』(牛皮)を見る。解説によれば23歳で撮った、23カットの映画らしいが数えていない。『オクスハイドⅡ』大阪での上映はどういう理由か思い出せないが行けず見逃して後悔した。この流れで配信あるかもしれないが、でも映画館で(あと贅沢言うならフランス語出来ないので日本語字幕もあると嬉しいが)見ないとキツいかもしれない。怠けたのが悪いのだが。餃子づくりの映画と思っていたら、一作目のこっちは普通に革が出てくる。セルフドキュメンタリーというか只石博紀の映画とかもよぎったが、父親のダンスから猫まで踊らされる(そしてひっかかれる)。父親の妻の平手打ちくらったり、自分で自分に平手打ちしたり、妻がドア閉めて出てってからの顔とか、意外と加藤泰の映画の渥美清とか見ているようだった。本当に狭い家屋なんだろうけど、俯瞰気味に引いた画(また夫婦言い合いというか、妻からいろいろ言われて、父がキレ返すと、低い声で妻は出ていって、父は赤い紙だか何かをビリビリと破り放る)が出てきて、それだって別にロングというものではないが、そうやって人物二人の(地べたに座り込んでいるが)全体が収まるだけで不意を衝かれる。ボンヤリ見ているといつの間にかキレているので驚くが、それでも夫妻の手が革の濡らした個所を触れ続けるところや、母娘が窓を内側(母)・外側(娘)から拭くところでの、街が目覚めたかのように騒々しくなる音がするところなどよかった。

 

夕方から国立映画アーカイブへ。バーバラ・ハマー初期作品集と『アンニー可愛や』(ウィリアム・ボーディン)。

『アンニー可愛や』があまりにも良い映画だったからか、知人友人数名とすれ違うも新年の挨拶をしたくらいで、特に何も話さずに解散。前情報をほとんど入れずに見たので、主演がメアリー・ピックフォードとわかっていても、さすがにレンガの投げ合いとか喧嘩場面では時々ボディダブルを使っていたと思うが、これには『アバター』もびっくりというか。それはともかく最初から最後まで本当に良い映画。