2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
・アンダース・エンブレム『ヒューマン・ポジション』を見る。癒し系に非ずというのはわかる。記者の取材は内容に関わらず記念撮影のようでもあり、同時に記事に対して相応しいか、演出されすぎて見えないかの塩梅は気にする。結果、映画の調子も意図的に淡…
これまで見たことのない(不勉強で大変申し訳ございません)山田尚子監督の『きみの色』を見る。カット尻の短いわりにシーンごとの時間はゆったり描かれて見えて、それがまどろっこしい割に人物の背景みたいなものがなかなか語られず、勿体つけているだけじ…
リンクレイター版『一度も撃ってません』というかジェリー・ルイスの『底抜け大学教授』を彷彿とさせる人間の二面性をめぐるコメディなので『底抜け殺し屋稼業もラクじゃない』みたいな邦題が相応しい……なんて思いながら見ていたが、既に荻野洋一氏のレビュ…
どちらも久々に見る。前者の柳ユーレイ、後者のダンカン、続けて見ると黒沢清の(もしくは脚本の高橋洋・西山洋一による「復讐」という題材の、または哀川翔という役者の)A面B面という印象になるのも、北野武のこだわる二面性(新作『Broken Rage』もその試…
過去作では男女もしくは女同士の二人組が中心にあった印象だが、本作の河合優実に対して金子大地が主役と拮抗する存在かは怪しい。観客として、はたして最初の同棲相手である(甲斐性も可愛さもある)寛一郎を捨て、金子大地を選んだ先を見ていられるか。ど…
マックス・オフュルス『明日はない』をアマプラにて見直す。ブロードウェイのDVDより明らかに綺麗な画質で見れてよかった。小林豊規監督『静かに燃えて』のオーバーラップに対してオフュルスを思い出す素養のない自分だが、改めて見て、容赦なく過ぎていく時…
アマプラにてアレクサンダー・ペイン『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』を見た。ここ数日、仕事したり、酒を飲んだりしている間に「今後の人生で自分は気の利いたことは一つも言えないだろうし、つまんない奴だなあと周り(特に若者)から思わ…