2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
東京国際映画祭にて『英国人の手紙』(セルジオ・グラシアーノ)。上映後の舞台挨拶では、やはりパウロ・ブランコが拝めてよかった。恥ずかしながら原作のカルヴァーリョのことは全く知らず、脚本のジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザも検索して邦訳が出て…
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(アレックス・ガーランド)。なかなか面白かった。戦争映画・従軍記者の映画というよりロメロの衣鉢を継ぐようなアクション映画に近い……とか思ったが、既に千浦さんがTwitterに書いていた。銃撃戦の合間に写真を挟む編集…
田坂具隆特集にて『雪割草』(51年)。後半になり三條美紀が夫の宇佐美淳也を迎える場面になって、その手で触れる一つ一つの仕草のアップからサイレント期の画づくりが移植されたようになる。それでも音声面が後退するわけでもなく、少年は玩具の電話を手に…
田坂具隆特集にて『長﨑の歌は忘れじ』(52年)『月よりの使者』(34年)。『長﨑~』は『愛の町』(28年)と構成は近く(盲目の人物が異国の地にいる人の帰りを待っている中、相手が既に亡くなっていることを知る人物が訪れ、最初は頑なに心を閉ざすも最終…
田坂具隆特集『路傍の石』からスタート。誠に恥ずかしながら原作未読(読むべきとは常々思ってます)。そして今まで内緒にしてたが「学問のすすめ」さえ未読(明日にでも読まなければと思ってます)。「学問のすすめ」を朗読し、ようやく開けた中学進学への道の…
友情において、相手に「変わってほしい」と願うのは難しいもので、同時に「変わってほしくない」ものとしての友情を見出す作品かもしれない。野球部キャプテンが減点されるシーンで、その様子を笑う主演男子二人の姿など、微妙にこじれそうで付かず離れずな…
ジョージア映画祭期間延長のおかげで劇場に間に合った。ちなみにネット上にアップされてるものは(ok.ru.とか)ロシア語吹き替えだった。馬車が浅い川を走り抜けるロングに繋げて、揺れの音やぐらつきを引いた画で見ることで変化が波のように際立つ。その波は…
ティム・バートンの『ビートルジュース ビートルジュース』も見た。『ダークシャドウ』あたりからオープニングが常に優雅だが、本作の空撮からミニチュアへと、いつの間にか(最初から?)変わって、屋敷の窓辺へ向かう冒頭部の貫禄にも感動した。ジェニー・オ…
黒沢清『Cloud』。 『Chime』と『蛇の道』より良いとか悪いとかより、三本セットみたいな印象。3作が同じ舞台で繋がってても驚かないというか、むしろ廃工場に着くと、そう見せている気さえする。作品間を跨ぐ要素を入れて、結末や細部を曖昧にするのはVシ…
『SUPER HAPPY FOREVER』(五十嵐耕平)。足立智充の出番は安定感がある。いかにも『雨月物語』みたいな流れで、扉をあけてきた彼女を追いながらパンして2018年にジャンプし、エレベーターから降りてきた人物を追いながら視界に映り込むホテルのロビーの賑わい…