2021-01-01から1年間の記事一覧

9/18~24

ジョン・スチュワート『スイング・ステート』まあまあ? 「まあまあ」という言葉が相応しい調子で延々良いのかどうかはっきりしないまま続くモヤモヤした映画。クリス・クーパーが思ったよりは渋くもなく、スティーブ・カレルもこれでいいのかよくわからない…

9/11~17

数年前に友人から情報を得て早稲田の藤井仁子氏の講義に潜って上映を見たことあったと思い出し(あくまで珍しい作品の話ではなく、本来日本語字幕付きDVDがレンタルできるくらいはアクセスしやすい映画でないとおかしいという基準からセレクトした作品を上映…

9/7~10 澤井信一郎監督作を自宅で見直す

自宅にて『Wの悲劇』再見。『野菊の墓』に続いて屋敷の出来事になるかもしれなかったのが、劇中劇になる。母に命じられたからか、娘が自分から進んで選んだ行動なのか、それとも女中でもあの場にいれば「誰でもよかった」ことなのか、役者になること即ち「身…

9/6

澤井信一郎監督の訃報。自宅が散らかったままだから『映画の呼吸』も山田宏一インタビュー集も、蓮實重彦の『シネマの扇動装置』も部屋から見つからず。勢いで『野菊の墓』。早いリズムの映画といっていいのか。矢切の渡しですれ違う民子と政夫の名高い冒頭…

9/5

エリザ・ヒットマン『愛のように感じた』。『17歳〜』にもあった移動する車内の反射と映り込みが、ビー・ガンかゲリンがやったように激しいとか、言えるかもしれないが、それとは別に美しくなく、ただ攻撃的。ラング『リリオム』や『暗黒街の弾痕』に見た男…

9/3

入江悠『シュシュシュの娘』見る。ミニシアターへ捧げるというか、長回しのない『勝手にしやがれ 英雄計画』? 違うか。なぜか、かつての挑戦的なテレビドラマを映画館で見ているような気になった。決して、これは映画じゃないとか、ミニシアターの役回りは…

9/1

シャマラン『オールド』。ホテルに着くまでのドライブから始まり、これが一家で過ごす最後の夏休みについての映画と示していく序盤がシャマランの中でも段違いに切なく、傑作じゃないかと最初は思う。ベランダから行ったり来たりの長回しも、保険会社の旦那…

8/26

夜の2時に寝て3時30分に起きてしまう。これじゃ昼寝と変わらないと思い、なんとか寝ようとするも眠れず、つい起きてダラダラした後、5時から7時くらいまで寝る。だから一日寝不足抜けずよくない。デプレシャン『エスター・カーン』を見る。なんとなく『ドラ…

8/23『ドライブ・マイ・カー』

『ドライブ・マイ・カー』を見る。大江崇允監督作との繋がりで言えば、主題的にはいろいろ考えてしまうが、見た日のうちはまとまらず、一番書きやすい点だと『美しい術』の冒頭を飾る「目を閉じ、耳を閉じる」がよぎる黒画面と無音だろうか(でもあれはキア…

8/17、18②

鈴木仁篤、ロサーナ・トレス『丘陵地帯』を見直す。三脚に置いていないショットがほとんどなのを忘れていたが、それゆえに手軽さよりもカメラの重さ、わずかな揺れ、画をブレさせないという慎ましさ(1ショットごとの大事さ)が増している映画。この感じに木…

8/18 『吉野葛』@アテネフランセ文化センター

www.athenee.net 『吉野葛』@アテネフランセ文化センター最初の「吉野」の駅看板を映したカットの短さを忘れていた。誰かの足元を捉えたかのような、しかし無人の雨降る駅のショットに続き(次作『韓流刑事』における中野重治「雨の降る品川駅」のことが予…

8/17

www.athenee.net アテネフランセにて伊勢真一『えんとこ』を見る。毎年(かどうかは知りませんが)公民館で上映やってる人という印象で、震災の映画(『傍』)は見たが、どうにもみんな震災の映画を撮っている時だったからか、どうしても興味を持てないまま…

8/13

ネットフリックスにてジョニー・トー四作品が配信されている上に8/15までと知って慌てて見る。『裸足のクンフーファイター』は主役が『天国の門』のクリストファー・ウォーケンみたいな(意識してるのか?)役割になるのが泣かせる。『マッドモンク/魔界ド…

8/12

ジョージ秋山の追悼ムック、後回しにしていたが買う。編集者座談会にて『浮浪雲』締め切りブッチ切っても、なぜか間違えて1ページ多く書いてくることが稀にあり、指摘するとその場で一枚いらないのを削る話が面白かった。『浮浪雲』はページ順が出鱈目でも話…

8/11

気になったので『キネマの神様』を見に行く。在宅勤務もできない仕事の僕はもう何が何だかどうでもよくなって休みの日は近所の映画館に行ってしまうのだが、実家暮らしなので親からとても心配されている。そして僕が『キネマの神様』を見に行ったと知り、そ…

8/9

『サマーフィルムにのって』を見る。たぶんどうでもいい映画だろうと予感していたが、これを2020年のベストに入れている人もいたので、自分とその人との好みの違いをはっきりさせるために見に行った。そんなつまらない対抗意識というか、単なる嫉妬は捨てて…

8/5

仕事終わりの21時にテアトル新宿がレイトショーをやってると知り、映画を見に行く。ここまでくるとレイトショーが一番安全なんじゃないかと、誰でも思うに決まってる。『ベイビーわるきゅーれ』(阪元裕吾)は昼間に見るような映画ではなかった。ゾーイ…

8/2

セラ『ジャングル・クルーズ』見る。別にセラはアクション映画がうまいのかよくわからない、何が映ってるかもよくわからない(確かに僕も蜂蜜じゃなく蝿まみれの腐乱したゾンビかと思った)けど、なかなか面白かった。よかったところはほとんど周りの人が言…

8/1

録画した『喧嘩安兵衛 決闘高田ノ馬場』(89年 監督:田中徳三)を見る。田中徳三×中山安兵衛なら『ドドンパ水滸伝』はとても面白かったと思うが、初っ端からドドンパやってて面食らったのと、安兵衛のその後を語らないまま終わるのが逆に悲劇を予感させてい…

7/29

フィル・カールソン『要塞』(70)を録画。『サイレンサー 破壊部隊』(68)と『ベン』(72)の間。まるで少年版『特攻大作戦』になってしまいそうなところ(一本道をまるで記念のようにロック・ハドソンの運転で少年たちが機銃掃射と爆破の凄まじい暴力の快感)を…

7/25 『朝の夢』

配信にて池添俊『朝の夢』を見る。いま思えば『愛讚讚』は劇映画だとしても通用する、赤い服の女と青年についての映画になっている。カラオケの画面、プロジェクションされた画面、テレシネされた画面は、その過去を再演され、上書きされ、語りとして構築さ…

7/17『ミークス・カットオフ』(ケリー・ライカート特集にて)

ケリー・ライカート特集にて『ミークス・カットオフ』。去年逃して、ようやく映画館で見る。アルベール・セラやリサンドロ・アロンソと比べて、中心人物の緩慢な仕草や作業以上に、ワンショット内に予期しない動きをするコントロールされてない「些末な」物…

7/16 『ライトハウス』『17歳の瞳に映る世界』

『ライトハウス』を見る。話題のパンフレットは完売で買えず。で、この宣伝ビジュアルのくせにインタビューはエプスタイン除くと監督の口からドイツ映画ばかり出てくる謎。たしかに見てる間はグレミヨンの『灯台守』は特によぎらず。人魚とセックスするあた…

~7/14

親切な知人に録画してもらった山下耕作『現代神秘サスペンス 三階の魔女』を見る。どこが神秘?と思ってたら、さすが『いのち札』の監督といわんばかりの唐突に美学炸裂(かなりとってつけた感じだが)。小林稔侍の「コーヒーのみたいねえ」がそういかされると…

7/3

ラリー・ユスト『ホームボディーズ 老人殺人倶楽部』を見る。これは確かに面白い。というかリズムが(タイミングといえばいいのか)何から何まで好調という印象。それは具体的に誰という名前を思い出せないが、作家、演出家の最もうまくいってる時を見ている…

6/26~30

6/26 ダニエル・シュミット『今宵かぎりは...』。最近は1時に寝たのに朝5時にいきなり目覚めてしまうことが多く、昨日もそれから寝られなかったせいか、前半はほとんど寝てしまった。以前見てる上に、今回買えなかった人には罰当たりなことかもしれないが、…

6/23

クラリッセ・リスペクトル『星の時』読みながら、実在するだろう人物を見ること≒空洞と向き合うことというような感覚が、『包む』や『赤い束縛』の唐津正樹監督のことを思い出す。『赤い束縛』の「アサイ」という名前は忘れられない。リスペクトルをその範疇…

~6/22 ジョン・ラインハルト

あれから気になってダン・デュリエ主演『シカゴ・コーリング』のジョン・ラインハルト(1901〜53年死去)監督作を3作ほどYoutubeで見てしまう。あとはウィキペディアの記事を読んだくらいで大して調べていない。 共通項をメモする。 ・流れ者的な主人公だが…

6/15~17

6/15 夜の国アカにてジャック・フェデーのドイツ映画『旅する人々』。不勉強なので勉強のつもりで見たが面白かった。サーカス映画の勉強にもなる(最近ならやっぱり『ダンボ』か?)。ライオンと役者の交流もちゃんとある。言われてみればいろいろよくわから…

6/12~14

6/12 仕事後『暗くなるまで待っていて』。 池添俊さんの作品を見に。まさかの主演で驚く。 https://until-it-gets-dark.tumblr.com/post/640004397841154048/%E9%83%BD%E7%BE%8E%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E…