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仕事終わりの21時にテアトル新宿がレイトショーをやってると知り、映画を見に行く。ここまでくるとレイトショーが一番安全なんじゃないかと、誰でも思うに決まってる。
『ベイビーわるきゅーれ』(阪元裕吾)は昼間に見るような映画ではなかった。ゾーイ・ベルかブラピくらい輝いている伊澤彩織(スタントウーマン)がよかったので、少なくともそこは一見の価値ありだと思うが、たぶん見た人全員言ってることな気がする。ハーレイ・クインなのかフワちゃんと『いつかギラギラする日』の荻野目慶子を混ぜた感じの敵役とか、ちょっとうるさすぎるが、それでも役者みんながよくもわるくも楽しそうだからか、ちゃんと抑制されているのか、やりすぎな感じはしない。どうにもこうにも親父ヤクザの暴走とかマンガとしか言いようがないというか、ふざけすぎな気もしてしまうが。暴力と日常の往復も『キックアス』とか佐藤信介とか漫画原作だから当たり前といえばそうだが、こっちは漫画原作じゃない分、余計いろいろそんな軽くていいのかとは思う(『ゾンビランド』もこんな感じだよとか言われたら返答に困る)。少なくとも暴力が起きるまでの緊張感とかはほぼない。突発的な怖さも痛さもない。ただただ攻撃的(そこが興味深いともいえるが)。時間や遅さのなさが、SNSネタのジョークを出したりするのにも通じてる気がする。職場の話は「コンビニのサンドイッチは高い」話とかしか響かないが、もっとあざとい人ならサンドイッチふるまうところを泣かせようとか考えるかもしれないが、さすがにそんなことはしない。まあ、僕もSNSから距離を置くべきなんだろう。