~6/22 ジョン・ラインハルト

あれから気になってダン・デュリエ主演『シカゴ・コーリング』のジョン・ラインハルト(1901〜53年死去)監督作を3作ほどYoutubeで見てしまう。あとはウィキペディアの記事を読んだくらいで大して調べていない。

共通項をメモする。


・流れ者的な主人公だが行動範囲が訳あって家、その周辺に行動を制限されている(別に作家性ではない?)


・写真や新聞紙の切り抜きを人物が手にしてアップになる(低予算で語るテク?)。
・同様の構図だと、テレビや窓や鍵穴や舞台という枠が画面内に設けられる(この辺はドワンとか通じる?)

・変化球として階段から転げ落ちてから、段差の隙間から撮ったショットもある。


・扉の出入りが撮られる
・つまり扉を前後して廊下や別室、屋外から屋内への移動を繋げるから、そこでは時間が飛ばされずに持続している

・その扉の出入りを律儀に繋いでいくあたりが須藤健太郎によるジャン・ユスターシュへの指摘を思い出さなくもない。
・壁の向こう側を覗いたり聞いたりもする

モンテ・ヘルマン『果てなき路』でも似たような演出をやっていた気もするが確信もてない。

・車がパンして「コロラドまで何キロ」とか看板が律儀に繰り返し映る。


・5〜6人以上の人物が一気に画面に収まる
・長屋モノ的な味がある
・だいたい夜。昼でも洞窟だったり電気消してたりして暗いが、アメリカ時代(ノワール作品)に限る?

 

オーストリア出身。どういう経緯でアメリカにてスペイン語の映画を、さらにアルゼンチンでも監督し、西ドイツで亡くなったのかは不勉強なのでまだ知らない。