6/15~17

6/15
夜の国アカにてジャック・フェデーのドイツ映画『旅する人々』。不勉強なので勉強のつもりで見たが面白かった。サーカス映画の勉強にもなる(最近ならやっぱり『ダンボ』か?)。ライオンと役者の交流もちゃんとある。言われてみればいろいろよくわからんところ(女優の私生活のリッチな感じとか)もあるが、最初と最後の畳みかける感じ、まだ話が終わってないんじゃないかという気もするけど、一人死んで、一人生まれて、旅は続くということでしょう。よかった。
美術のジャン・ドゥボーンは検索したら『たそがれの女心』『オルフェ』『シャレード』などなど。撮影のフランツ・コッホは『意志の勝利』カメラマンの一人だった。
 
6/16
コズミック出版のDVDでダン・デュリエ主演作『シカゴ・コーリング』(ジョン・ラインハルト)を見る。警察のお世話になりかけるが、今回のダン・デュリエはヤクザ者ではない。職を失い酒に溺れかけ妻に娘を連れて出ていかれたダン・デュリエ。知人夫妻の家のソファで酔いつぶれ横になるなど鬱屈した日々は過ぎる。妻から「娘が交通事故で手術をすることになった、明日結果を電話する」と電報が届く。だがダン・デュリエは料金を滞納してしまっていたので電話を止められてしまった! 家に残されていた娘の貯金箱を壊して小銭を集めるも当然足りないので、飼い犬(犬種は知らない)と街をさすらう。いろいろあって犬を自転車で轢いた少年と同行することに。ありそうでないような、やっぱりありそうな、ロケ撮影が印象に残る地味な映画。ダン・デュリエが主演だけでなく盗みや嘘をしてはならないと少年へ真摯に説くことになる珍しい映画だった。どう考えてもサスペンス映画ではない。