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ジョージ秋山の追悼ムック、後回しにしていたが買う。
編集者座談会にて『浮浪雲』締め切りブッチ切っても、なぜか間違えて1ページ多く書いてくることが稀にあり、指摘するとその場で一枚いらないのを削る話が面白かった。『浮浪雲』はページ順が出鱈目でも話が通るように書いてると本人は言うらしい。
編集者が言うには、構成が見事で無駄なコマがないからできる芸当という。なんだかジョン・フォードが撮影中にシナリオを何枚か破り捨てた話を思い出すが、実際編集者も「映画はあまり見てないみたいですけどね」と話しているから、編集で削る映画の発想がよぎるのは間違いない。
にしても『灰になる少年』単行本に収録された『フィッシュラーゲ』短縮版とか、確かにジョージ秋山(だけじゃないだろうが)には何だか正しい状態かよくわからない繋ぎの漫画もあるが。復刻進んでる方とはいえ(『デロリンマン』黒船編は本当に面白かった)まだまだ読めてない少年誌の作品(赤ちゃんが心の声で「ぶっ殺してやる」を連呼するらしい『ざんこくベビー』とか、いきなり惑星分裂するらしい出鱈目なやつとか)や『ラブリンモンロー』(プレミア価格つけるケチな奴らのせい)とか、できれば紙で復刻してほしい。
衝動で電子書籍をほぼ全巻購入してしまった。