8月11日

マチュー・アマルリック『青の寝室』をDVDで。どことなくロブ=グリエ的な……。『さすらいの女神たち』ラストのベッドから始まったような、男女の裸体(ボカシが興ざめ)と錯綜する時制、行ったり来たりする空間。見終わる頃にはまるで違う印象になったけれど、これまで見たマチュー監督作では一番「普通の映画」として楽しめた気がする(でも『さすらいの女神たち』以外は『ウインブルドン』といくつかの短編だけしか見てなかったかも……)。しかしステファニー・クレオ、どうしてもジャンヌ・バリバールに見える。

Mathieu Amalric : «La notion de film d'auteur me hérisse»

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13時過ぎ。久しぶりに「打ち合わせ」に参加する。相変わらず生産的なことは言えず。ただ話は盛り上がって、別の場所へ移動するうちに18時頃までかかる。昼飯を食いそびれた。

 

19時『ラブ&マーシー』(ビル・ポーラッド)。途中までヒロインの印象が薄く見えてしまったけれど、レコーディングルームに二人で入るあたり良かった。レコーディングとポール・ダノがピアノ弾くところも。行った来たりする時、目の前を移ろっていくだけのような人物、解体される音楽、犬。いくつかの演出上のテーマにオチをつける、最後のドライブ、おそらく歌が流れるのだろうと待ちかまえながら、男女のやり取りで久々に、実際に泣く。そんな良い映画といっていいのかわからないけれど。