ネットばかりやって夜更かしして、せっかくの休みだから早く起きようと目覚まし設定したが、結局早すぎて起きれず、気づけば14時過ぎていた。「朝陽を浴びた方が(いろいろ)良い」という話を思い出して、それだけでなくいろいろできないと思うと悲しくなる。

DVDで『女教師M(ヒバリ)』(いまおかしんじ)。『カンウォンドの恋』のホン・サンスを見て思い出したのはいまおかしんじだった。

その後、ようやく外出して『パリ、恋人たちの影』(フィリップ・ガレル)。もう物語る個人の歴史なんかないと言わんばかりに嘘をつく映画。これまで以上に古典映画的に装われた語りを経て、男女が別々の部屋にいての切り返しには、物語そのものが薄らいで消え入りそうな感覚さえ漂う。ここで別れちゃったら、もう語ることがなんじゃないの?と驚いたら、本当に少しして終わってしまった。あっという間だった。それでも編集台の前の手を見ると、斜に構えては真似できない熱が残っている。やはり二人じゃなきゃ駄目だ、二通りのやり方さえあればまだまだ行ける、というカップルの映画なのか。単に直前に見たいまおかしんじも負けず劣らずヤバかった。