『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』、『悪趣味邦画劇場』に掲載されていた内田栄一の文章を読んで以来、ずっと見たかったが特に見る努力もしてこなかった映画を、ついにフィルムセンターの大スクリーンの綺麗なプリントで見られた。
『早春』と同じなのか、もしくは別の意味で、念願の作品を見られたからといって素直に感動したり、単純に幸せになれるわけではないというものではあった。
谷岡ヤスジのキャラクターがアニメになって、スクリーン一面を鼻血で真っ赤に染める。女体、肥大したキンタマ袋、劇画調にブチ切れる顔。「下品」という言葉さえ虚しくなるくらい、谷岡ヤスジのあれやこれやの線がいかに偉大な表現かを思い知った。そして、いつ終わるのかわからない不安。原作にあった間の取り方や、妙なアングルなど多くの良さを失って、ひたすら暑苦しく、急き立てるように詰めこまれた酷いギャグ。三部構成だが最初の話が終わる前に何発か射精してしまったくらい疲れた。陰惨極まる最後のエピソードと、割腹自殺の先に広がる星空と男性器型ロケットと「やっちまえ!!」に唖然とした。