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三隅研次『新女賭博師 壷ぐれ肌』、無茶苦茶面白く、漫才、カーアクション、音楽を流しながらのイカサマ仕込み、最後のサイレンが渡世人の映画と思うとミスマッチ、しかし序盤の歌と映像によって、お約束事も異様に浮き出ているから変な映画だった。音の使い方が『乾いた花』(篠田正浩)の花札よりもバカバカしさスレスレの賽の振り方も凄いけれど、安田道代が自ら種明かししてしまう呆気なさ(立ち回り始まってから江波杏子とのやり取り含めてカッコいい)、そこから渡辺文雄の退場、江波杏子と安田道代も刀を手にするまで一気に動き出す。そして女二人と本郷功次郎とを隔てる窓、彼女たちが敵に囲まれていることを忘れそうになる。

『古都憂愁 姉いもうと』は『なみだ川』の姉妹編なので、これまた涙なしに見れない映画だけれど、船越英二八千草薫が急に老けてバーに現れて時代が飛ぶあたり、奇妙な映画だった。八千草薫の老け方は、不思議なくらい違和感がなかった。