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元々雑な書き方をしていたけれど、やはり文章は一回一回丁寧に書かないとモチベーションが下がっていく。特に映画の感想だと見ている間は思ってもいないことを、いい加減に付け加えると後悔する。

ここ最近は、やはり京都で『ジェーンはジョンを撃つ、彼がアンと寝たから』(ルドルフ・トーメ)を、広島で『水槽と国民』(ジャン=マリー・ストローブ)を見て、ストローブ=ユイレそれぞれ別れての映画を見ることができたようで面白かった。

とはいえ、ダニエル・ユイレルドルフ・トーメと組んでいるわけで、そこで今回上映されたトーメの他の短編では感じられなかった、ある激しさを見られた気がする。単純にこれまでがいくつかのカットで一つの時間をあまり飛ばさずに映しているのに対し、『ジェーン~』はほとんど(この「ほとんど」が大事なのだけれど)ワンシーン・ワンカットだ。それだけでもかなりの刺激を受けた。なぜ、こうして画はつながって、作品になるのか謎をかけられた気がした(長回しと切り返しの組み合わせに堀禎一監督『憐』が脳裏をよぎった)。それが原因なのか、ヴェーラの特集より先に家で古典映画ばかり見た。もしかすると初めてジョン・フォードを、異様に面白く感じられるようになった。たとえば『リオ・グランデの砦』の馬を寝かせてから向かってくる相手を撃つ時の、馬との連携に、馬の首を上げるリアクションに、これまで以上に熱くなった。モーリン・オハラがオルゴールを奏でる前後に、そのフォーカスの絞り方に狂気じみたものさえ見た気がした。そして一つ一つの画つなぎに感動する。特に前のカットで歩いてフレームから去った人物が、次のカットの途中から合流して初めてそれが「待ちポジ」のようなものだったと気づく時には震えた。だがそのことを未だに上手く人前で話すことも、書くことも、何かしらの形で反映させることもできていない。語学も資料調べも、元々熱心な方でなく、ただ頭の中で捻って済ませてしまうだけの自分の悪い癖で、まともに発言など調べてもいないし読書もしていないからだろう。

就職が決まったからか、その後(ストレスが原因か)ぎっくり腰と大腸炎を患ってしまい、その前後はますます引きこもりがちになった。