腰痛と大腸炎

高野徹さんの映画、『TOKYO BIG PARADE デラックス』と『お姉ちゃんとウキウキ隅田川』を久々に見直した。特に『TOKYO~』は隅田川野外上映会以来だと思う。たぶんその頃は役者の顔が個人的にタイプじゃなかったとか、照明が微妙な気がするといった程度の理由で、この映画の気取らない魅力を無視した自分の眼は節穴だったと思う。『お姉ちゃん~』も最初は瀬田なつきの引用が気になってばかりで、隅田川をセーヌ川に見立ててみる茶目っ気と、越路吹雪からドリフターズへという切り返しでもって、文字通り二人の最後かもしれないダンスを引き立てる詩情にも気づくことができなかった。隅田川に夕陽が反射して、坂口真由美を優しく照らしていた。