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朝から高速バスに乗って京都へ。よく寝たけれど東名高速の工事が原因で予定より一時間近く遅れ、少し考えていた観光は断念。

ルドルフ・トーメ『和解』『ステラ』『ジェーンはジョンを撃つ、彼がアンと寝たから』『二枚の写真』@同志社大学

トーメ監督は話している姿を見るだけで楽しくなってくる人だった。

『和解』の、遊技場の雑踏での男女が同一フレームに収まるか否かの距離感が(彼女を見つけると奏でられる音楽、彼女がカメラに向けて話す時の音声)、『ステラ』の室内においては、電話を挟んだ男女のやり取りの、同一フレームに入りきるかきらないかの微妙さに通じているかもしれない。『和解』の終盤、妻の背中、近づく男女の顔、白いシーツ、暗転という流れは、いつかもっと鮮明な映像で見たい。

『ジェーン~』はダニエル・ユイレと組むと、ここまで画がつながるかつながらないかの狂気じみた冒険になるのかと思った。『ステラ』にしろ、カットの割る回数、そもそもの撮るカットの数を少なくする(そのために割り方が変わる)ことによって映画に早さが生じるのだろうけれど、『ジェーン~』はユイレとともにエンジンがさらにかけられて、撮り方、つなぎ方ともに、ほとんど分断された出来事の並列に見えてくる。おそらく画面外の音の存在によって、さきほどの二作とは違って一日のある出来事ではなくなって、より激しく省略もされている。それが『和解せず』(ストローブ=ユイレ)のような矢継ぎ早なカット割ではなく、ほとんどワンシーンワンカットになっている(『アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記』がそうであるように)。これだけスクリーンサイズが広がる。今日上映されたなかで一番興奮。

(追記。よくわからない書き方をしたが、ほとんどワンシーンワンカットでありながら切り返しの映画になっている点で堀禎一監督『憐』と通じるかもしれない。あと音楽の使い方のリスクが高まっている気も。)

そして『二枚の写真』(二枚? 二重というニュアンスがあるのか?)に感動して終える。最後の暗転が二回あるのもよかった。とにかく充実した四本立て。もう何度か繰り返して見たい。

 

新幹線で帰宅。えきねっとで予約した切符を京都駅では発券出来ないことを知り、正直、自分の常識がないのかもしれないけれど、信じられない。頭がおかしいとしか思えない。